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パネットーネ

クリスマスには欠かせない、ドライフルーツ入り伝統パン菓子

ドルチェの中では、ちょっと変わった存在。酵母菌で発酵させて焼くことから、パンに分類されることもある。ミラノ生まれの伝統的な菓子パンで、クリスマスの4週間前になると各家庭で焼かれ、友人や近所に配るものだったという。
基本の作り方は、パネットーネ菌という酵母菌を使い、強力粉に発酵バターと卵黄を入れてこねた生地を発酵させ、専用の型に入れて焼き上げる。生地にドライフルーツをたっぷり加えるのがポイント。黄金色に焼けた生地に、レーズン、レモンピール、ドレンチェリーなどが散りばめられ、見た目も味も楽しい。
ちなみに、同じくクリスマスのパン菓子にパンドーロPandoroがあり、こちらにはドライフルーツが入らない。ヴェローナの郷土菓子として有名だ。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541115 |