【イタリアン手帳】パスタ料理 >
アラビアータ

トマトソースにトウガラシ、カッカと辛い怒りん坊風

「怒りん坊風」。トウガラシをきかせた辛いトマトベースのソースを指す。名は、あのアラブの灼熱のイメージからと思いがちだが、実は関係ない。イタリア語でアラブはar a b o(アラボ) 。対するアラビアータは「怒った」「カッカとした」の意でarrabbiata(アッラッビアータ)。rとbが2つずつつく。ソースとしては、alla arrabbiataで、aが重なるのでall'arrabbiataアッラッラッビアータ。この言葉の雰囲気もぴったりの、辛くてカッカとした状態になることが、まさに怒りん坊風と呼ばれる理由だ。
ショートパスタと合わせるのが一般的で、定番はペンネ。特にソースがよくからむペンネ・リガーテがいい。炒めたニンニクとトウガラシにトマトまたはホールトマトを加えて煮込み、茹ゆでたてのペンネとあえれば完成。相性のいいバジルやイタリアンパセリを散らし、見た目も鮮やかに。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541044 |