【イタリアン手帳】パスタ料理 >
ボロネーゼ

多彩な具材をじっくり煮込んだ、ボローニャ風のミートソース

「ボローニャ風」。ボローニャBolognaはイタリア北西部のエミリア=ロマーニャ州の州都で、美食の都として知られている。その町で生まれたソースだけに、味わいは深い。いわゆるミートソースだが、ニュアンスが少々違う。牛挽肉をメインに、時にはソーセージやベーコンを合わせ、タマネギ、ニンジン、セロリほか香味野菜と、ポルチーニ茸やトマトペースト、赤ワインなどとじっくり煮込んで作る。フランスの煮込み料理ラグーragoûtを元に生まれた肉や魚介類を細かく切って煮込むソースragù(ラグー)の一種ともされ、ボローニャ風ラグーragù alla bolognese(ラグーアッラボロネーゼ)の別名も。
パスタ料理では太めのパスタと合わせる。タリアテッレなど幅広のパスタや、ラザーニャにも使われる。写真は、歯応えよく、重めのソースともよく合うブカティーニと合わせて。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541041 |