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ゼッポリーネ
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ナポリ生まれで磯の香り、海藻の入った小さな揚げパン
![ゼッポリーネ](../img/d045/43.jpg)
海藻入り揚げパン。通常そう呼ばれているが、パンというよりはもう少し軽く、前菜として出されることが多い。小麦粉にイーストと海藻を混ぜて発酵させた生地を丸めて揚げた港町ナポリの郷土料理で、もちもちした食感とふんわり香る磯の香が独特。めったに海藻を使うことのないイタリアでは珍しい存在だ。
小麦粉は強力粉と薄力粉を合わせたピッツァの生地がよく使われる。海藻の種類に決まりはなく、ほかにちょっとした具材を混ぜ合わせることも。写真は生海苔を使い、アンチョビ、シラスも加え、香り高く仕上げた。
ナポリ以外では、海藻のフリットFritto di alghe(フリットディアルゲ)と呼ばれる。ゼッポラZeppolaの名でメニューに載ることもあるが、カンパーニャ地方のお菓子に同名のものがあるので要注意。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541026 |