サルタート
ソースやつけ合わせで多彩にアレンジ、こんがり香ばしい肉のソテー
saltato(サルタート)は「ソテーした」の意味で、素材の名称で語尾が若干変化する。一般的に使われるのはsaltate(サルターテ)で、そのままソテー(仏語ソテsautéもしくは英語ソティsaute)に通じ、料理名としてわかりやすい。
本来、「飛ぶ」「跳ねる」の意味を持つ言葉で、基本的にはフライパンに油をひいて焼く料理。脂が弾け、こんがり焼き目がついて、香ばしさも味わいとなる。料理自体は塩やスパイスを振るくらいで、ソースでバリエーションをつける。写真はウズラ肉に合うバルサミコソースsalsabarsamico(サルサバルサミコ)を添え、ソラ豆やビーツ、マコモダケなどをつけ合わせた。肉の種類はもちろん魚でも野菜でも素材を選ばない。ポークソテーMaiale saltato(マイアーレサルタート)、カジキマグロのソテーPesce spada saltate(ペッシェスパダサルターテ)、ポテトのソテーPatate saltate(パターテサルターテ)などがある。
| 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541097 |