【イタリアン手帳】前菜 >
バーニャカウダ

野菜を温かいソースで味わうピエモンテ生まれの冬の前菜

本来は、冬の野菜料理。ピエモンテの郷土料理で、ピエモンテ語でバーニャbagnaは「ソース」、カウダcaudaは「熱い」。野菜を温かいソースにつけながらいただく。
シンプルながら、このソースがポイント。オリーブオイル、ニンニク、アンチョビをペースト状に仕上げたもので、料理人の腕が如実に表れる。ニンニクの匂いを和らげるために牛乳でゆがいてから用いるなど、ちょっとしたコツが味を左右する。冷めてしまってはアンチョビの臭みが出るので、熱々のうちに味わおう。
野菜はなんでもいいが、写真は、ブロッコリー、京ニンジン、メークイン、葉タマネギ、ナスを茹ゆでたものをメインに、ユキノシタやパプリカ、スイスチャードなどちょっとユニークな彩りも添えて。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541023 |