【イタリアン手帳】前菜 >
リピエーノ

野菜に挽肉、イカに米、組み合わせも楽しい詰め物料理

ripieno(リピエーノ)は「詰め物をした」「いっぱい詰まった」の意。つまりリピエーノという料理は詰め物をした料理の総称で、何に何を詰めるかは自由。さまざまなバリエーションがある。
詰め物をするには空洞があったほうがよいわけで、筆頭はピーマンやトマトの肉詰めだろう。そのほかズッキーニの肉詰めもよく登場する。ほとんどが挽ひき肉にくや刻んだ野菜をつなぎのパン粉とともに詰め込んでオーブンで焼くのだが、パン粉ではなく米も使われる。
忘れてならないのが、イカ。北海道や東北の港町名物にイカ飯があるように、イタ飯にも同様の料理がある。イカのゲソや肝と香味野菜を刻んで米とともにソテーしてイカに詰め込み、トマトソースで煮込む。イカの旨みを米がしっかり吸い込んで、ぷっくりとふくれた姿も食欲をそそる。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541022 |