サラダ
オリーブオイルと酸味もきかせてアレンジ多彩なイタリアのサラダ
サラダという名はラテン語の塩saleに由来することはよく知られている。イタリア語のInsalata(インサラータ)もまたしかり。「塩を振った」を意味するsalato(サラート)が元で、要は生野菜を主体にチーズやハムほかさまざまな食材を盛って塩を振った軽い料理というわけ。もちろんオリーブオイルは欠かせず、バルサミコ酢やビネガー、レモン、ハーブや香辛料も使われる。
素材は実に多彩だ。ミックスサラダInsalata di mista(インサラータ ディ ミ スタ)をはじめ、米のサラダInsalata di riso(インサラータディ リーゾ)、いわゆるポテトサラダのInsalata russa(インサラータ ルッサ)(ロシア風サラダ)なども。最も豪華なのは、海の幸frutti di mare(フルッティ ディ マーレ)のサラダだろう。写真もムール貝、タコ、イカ、ホタテ、アサリ、エビと盛りだくさん。魚介の出汁を使ったドレッシングと合わせ、いっそうよく風味を引き出している。
| 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541014 |