【イタリアン手帳】パスタ料理 >
ボスカイオーラ

切り株に見立てたツナも入れて、キノコたっぷりの森のきこり風

「きこり風」。bosco(ボスコ)=森で、boscaiola(ボスカイオーラ)=きこり。「森林警備員」も意味することから、このソースも「森の番人風」と風情ある呼び方をすることもある。基本は森の食材であるキノコを使うことだが、もう一つ、必ずツナを入れるとする説もある。マグロを油に漬け込んだツナは層になっていて、それが木の切り株の年輪に似ていることからの発想だ。
キノコとツナを炒めてトマトソース仕立てにすることが多いが、オイルソースやクリームソースでもいい。キノコの種類は特に問わないが、数種類を一緒に混ぜ合わせて使うのが一般的。それぞれの旨みが調和し、いっそう味わいが増す。写真は、エリンギ、ポルチーニ茸、シメジを合わせて。パスタはスパゲッティか、少し細めのスパゲッティーニがよく合う。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541049 |