【イタリアン手帳】前菜 >
カプレーゼ

赤と白と緑の色も鮮やかに、トマトとモッツァレッラのサラダ

いかに素材本来の旨みを活かすか――シンプルに、でも奥深く。このカプレーゼこそ、そんなイタリア料理の真髄が最もよく表された一品。作り方は簡単だ。スライスしたトマトとモッツァレッラ・チーズを皿に盛り、フレッシュバジルを添えるだけ。最後にオリーブオイルをさらりと回しかけて出来上がり。赤いトマトの新鮮な味わいと、真っ白なモッツァレッラのまろやかな風味と食感が互いを引き立て、緑のバジルの清々しさも加わって、見た目も味も爽やかだ。モッツァレッラは本来、水牛の乳から作るが、少々クセが強いので、牛乳から作るものがおすすめ。
カプレーゼという言葉は「カプリ風の」の意。正確にはInsalata di caprese(インサラータ ディ カプレーゼ)、すなわちカプリ風サラダだが、通常略して使われている。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541011 |