【すし手帳】いか・たこ >
あおりいか


刺身、あるいはすしダネとして、数あるいかのなかでも王さまクラスといえる。標準和名は、胴全体を覆う長円形のひれが、泥障(馬の両腹を覆う泥除け用の馬具)に似ていることから。純白でとろりと半透明の身(写真は千葉県勝山産)は、見た目やわらかそうなのに比較的かたいため、縦と横に飾り包丁を入れる。それでも歯ごたえしっかり、甘さはくっきりと立って、潮の香りもみずみずしい。歯ごたえ・味・香りの三位一体は、いかの王さまと呼ばれるのにふさわしい。
するめの「みずするめ」は「一番するめ」に負けない高級品。
![]() | 東京書籍 (著:坂本一男) 「すし手帳」 JLogosID : 8003050 |