【すし手帳】白身など >
ほうぼう


円筒形の胴体はごろんと太く、おでこが出っ張った頭でっかち。胸もとには6本の細い足(?)さえあって、とても美形とはいい難い。しかし「器量の悪い魚はウマい」の通説どおり、味はいうことなし。みごとに澄んだ淡いピンクと純白の身は、下ろしてから晒に巻いて1?2日置いたころが食べごろだ。見た目に反して歯ごたえは意外なほど力強く、白身魚特有のくせのない甘さが、じんわりと口に広がる。
足に見えるのは遊離軟条といい、胸びれの条が肥厚して遊離したもの。6本の軟条を操って餌を探す姿は、まるで海底を歩いているようでカワイイ。
![]() | 東京書籍 (著:坂本一男) 「すし手帳」 JLogosID : 8003014 |