【すし手帳】いか・たこ >
するめいか


やや扁平な菱形のひれに円筒形で筋肉質の外套(胴体)を持つ、いかにもいからしいいか。日本で最もよく知られ、また最も多く食べられている。酒の肴にぴったりのするめは、ケンサキイカの「一番するめ」に対して「二番するめ」と呼ばれる。
身が筋肉質でかたいことから薄めに造り、細い短冊状に包丁を入れる。それでも歯ごたえはややかたく、うっすら甘いなかにわずかな潮くささも感じさせる(でもこの潮くささに、上にあしらった生姜がよく合うのだ)。味というより、いわば新鮮な若々しさを楽しむすしダネといえようか。
![]() | 東京書籍 (著:坂本一男) 「すし手帳」 JLogosID : 8003052 |