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コラム3

コラム3

坂本先生の「お魚雑学」

鯛の九つ道具

どれか一つは持っていタイ

魚は『古事記』以来、さまざまな文書に登場しますが、江戸時代になると図譜もたくさん出版されるようになります。いくつかの図譜には「鯛の九つ道具」が描かれています。マダイの骨や耳石などを道具に見立てたもので、三ツ道具(鍬・鎌・熊手)、鯛石、大龍、小龍、鯛中鯛、鍬形、竹馬、鳴門骨、鯛之福玉とそれぞれ呼ばれます。
このなかで最も有名な道具は鯛中鯛、すなわちタイのタイで、しばらく前にブームになったこともあります。鯛中鯛は肩甲骨と烏口骨を魚に見立てたもので、眼に当たる、肩甲骨の孔は神経の通路です。『水族写真』(奥倉辰行著、1857)所載の「鯛名所之図」には、「古来より」これらの道具を持っていると「物に不自由な」く「福碌を得る」とあります。




東京書籍 (著:坂本一男)
「すし手帳」
JLogosID : 8003045

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 東京書籍「すし手帳」

出版社:東京書籍[link]
編集:坂本一男
価格:1,512
収録数:90貫
サイズ:15.8x9x0.8cm(-)
発売日:2008年8月
ISBN:978-4487802371

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