【すし手帳】白身など >
めじな


イシダイ、クロダイとともに磯魚の代表格。近畿から中国・四国では「ぐれ」と呼ばれ、磯釣りの対象として特に人気が高い。そればかりでなく、旬の冬場以外は多少の磯臭さがあるものの肉質はよく、近年は食材として大いに利用されている。臭みは胆のうにあり、また、沖合より磯につくメジナのほうが脂ののりがいいという。
透明な白に近い淡いピンクの身(写真は千葉県勝浦産)は、もちもちと締まって歯ごたえがよく、しっかり脂がのって甘さも十分。鼻孔をよぎる新鮮な潮の香りが、元気ハツラツたる磯魚らしくて楽しい。
![]() | 東京書籍 (著:坂本一男) 「すし手帳」 JLogosID : 8003030 |