【すし手帳】白身など >
いしだい


引きがめっぽう強くて釣りにくい、磯釣り師憧れの幻の魚。同時に高級な食用魚でもあり、近年は西日本を中心に養殖が行われている。幼魚には顕著な7本の黒い横帯があり、成長とともに消えて、雄は老成すると口の周りが黒くなる。これをくちぐろと呼ぶ。
殻のかたいフジツボ類やウニ類を食べるため、英名にあるように、あごはまるでナイフのよう。
皮目のピンクと白のだんだら模様がキレイな身(千葉県勝浦産)は、強靱な磯魚らしく歯ごたえがあるが、磯臭さはそれほど感じさせない。噛むうちに、じんわりと甘さがにじんでくる。
![]() | 東京書籍 (著:坂本一男) 「すし手帳」 JLogosID : 8003028 |