【焼肉手帳】豚肉 > 内臓
てっぽう
【てっぽう】


直腸。てっぽうの名は、もとの形が鉄砲の銃床に似ているからとか。腸のうちではもっとも味がいいとされ、なかでも肛門に近い肉厚な部分ほど好まれている。胃・小腸・盲腸・大腸などと並ぶ「白モツ」の定番の一つ。
長時間下ゆですると、とろとろにやわらかくなる。みっしりしわしわの身には、深い味わいと脂肪がぎっしり。脂たっぷりでやわらかいのに、肉質はしろよりも歯ごたえがある。噛んでいるうちに口の中いっぱいにほとばしり出てくるのは、精妙な脂の甘さと身質にひそむ滋味。特に通に人気が高いのもうなずける。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍出版編集部) 「焼肉手帳」 JLogosID : 8015081 |