【焼肉手帳】豚肉 > 内臓
ガツ
【がつ】


ガツは豚の胃袋のこと。牛とは違って、豚にはもちろん1個しかありません。もとはきれいな灰色で、重さは平均500gほど。豚の副生物のうちもっとも異味異臭が少なく、弾力があって食べやすい。食道に近く、筋層が厚くて色の濃いものほど上質とされる。名前の由来は英語のGut(腸)からというが、なぜ腸が胃に化けたのだろう。
強火でさっと焼いて、表面にしっとり汗をかいたくらいが食べごろ。歯切れよくさっぱりと淡泊な味は、モツのスタンダードとして人気が定着している。ただし焼き過ぎると、硬くなって歯に負えない。筋を取って刺身にすれば、こりこりの食感が際立つ。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍出版編集部) 「焼肉手帳」 JLogosID : 8015075 |