日本の肉用豚は交雑種がほとんど
【にほんのにくようぶたはこうざっしゅがほとんど】
日本の肉用豚の8割以上は、大ヨークシャー種など6品種のうち3~4品種を交配した雑種。ただし、バークシャー種は単一品種で生産され、「黒豚」の通称で知られる。
①大ヨークシャー種 イギリスのヨークシャー地方原産。毛色は白。大型で赤身と脂肪の割合がほどよく、肉質はやわらかい。
②中ヨークシャー種 大ヨークシャー種よりひと回り小さい白色の豚。明治末期にイギリスから輸入。昭和30年代には日本の豚の8割を占めていたが、現在はほとんど見られない。
③バークシャー種 イギリスのバークシャー地方原産の古代種。黒色の地色に鼻・四肢の先・尾の先が白い、「六白」と呼ばれる毛色が特徴。中ヨークシャー種と同じ明治末期にイギリスから輸入された。肉質は肌理が細かく、味がいい。
④ランドレース種 デンマークの在来種と大ヨークシャー種の交配種。長い胴とたれた耳が特徴。毛色は白。肉質は脂肪が少なく、赤身が多い。
⑤デュロック種 アメリカ原産。毛色は赤褐色。折れた耳が特徴の大型豚で肉質は脂肪が多くやわらかい。
⑥ハンプシャー種 イギリス・ハンプシャー地方原産の豚をアメリカで改良。毛色は黒だが、肩から前肢にかけて帯のように白くなっている。肉質は赤身が多い。
| 東京書籍 (著:東京書籍出版編集部) 「焼肉手帳」 JLogosID : 8015053 |