【焼肉手帳】牛肉 > 正肉
ざぶとん
【ざぶとん】


これも肩ロースから。くらしたより少し下部の、あばら骨側にある肉。ざぶとんの名は、この肉の部位の形状からか。これだけたっぷりのさしが入っていても、背や腰側のロースに比べるといくぶん筋っぽいため、薄切りで供するのが一般的だ。しかし「脂がこれだけのっているのにこの歯ごたえ。いかにも肉らしくていい」と、多くの肉好きに支持されている。
口に含んで軽く噛めば、まず生気にあふれた肉の味がさっと広がり、やがて脂がじんわりと舌ににじんでくる。肉も脂も全体にはんなり甘く、わさびで食べれば味わいはいっそう深い。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍出版編集部) 「焼肉手帳」 JLogosID : 8015009 |