【全国五つ星の手土産】九州・沖縄 > 鹿児島県
げたんは[南海堂]

黒糖の味わいも豊かな
素朴な鹿児島の郷土菓子
![げたんは[南海堂]](../img/d054/temiyage363.jpg)
創業は昭和12年(1937)。黒糖菓子をはじめ鹿児島の郷土菓子を中心に作り続ける南海堂の人気商品・げたんはは、鹿児島に昔から伝わる駄菓子だ。奇妙な名は、薩摩弁で「下駄の歯」のこと。形が下駄の歯に似ていることからこう呼ばれた。県内各地にあるが、南海堂のげたんはは、黒糖入りの生地を板状にのばしてざっくりと焼き、三角形に近い台形にカットして黒蜜をたっぷり含ませる。口に入れた途端に甘みが広がり、同時に黒糖の濃厚かつ複雑な旨みに驚かされる。原材料は県内産小麦粉、黒糖や砂糖などの糖類、鶏卵など。余計な添加物がないだけ、後味はすっきりしている。
黒棒も懐かしい味。げたんはと同じ材料を使って、からっとした仕上がり。棒状にのばして、ひと口大にカットされていて食べやすい。同じく駄菓子のボーロ菓子も人気。黒糖入りの黒菓ボーロ、サツマイモ入りのさつま芋芳露がある。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071962 |