【全国五つ星の手土産】九州・沖縄 > 長崎県
一○香[茂木一○香本家本店]
【いちまるこう】

中が空洞のぱりぱり饅頭は
中国伝来の長崎伝統銘菓
![一○香[茂木一○香本家本店]](../img/d054/temiyage339.jpg)
中国から伝来した長崎の伝統銘菓・一口香は、佐賀の逸口香とともに中が空洞の珍しい菓子。茂木一○香本家は、弘化元年(1844)に一口香を作り上げ創業した榎市衛門を初代に、今の形を完成させた四代目の榎伝一郎の味を受け継いで、現在六代目。ほかと区別して一○香と表記するが基本的には同じ。ひと口食べたとたんに香ばしさが広がることから名づけられたその名にふさわしく、ぱりっと香り高い一品だ。
見た目は丸い焼き饅頭。製法は、小麦粉と水飴の生地に、黒砂糖、水飴、蜂蜜の餡を包み、白ゴマをつけて焼き上げる。生地は丸く膨れ上がり、同時に中の餡は溶け出して生地の内側にくっつき、中が空洞になるのだという。冷めると生地がぱりぱりになり、ねっとりした蜜餡とのコンビネーションが独特。このほか茂木ビワゼリーや饅頭、どら焼など名産のビワを使った菓子が揃い、いずれも人気がある。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071938 |