【全国五つ星の手土産】九州・沖縄 > 福岡県
博多ぶらぶら[左衛門]
【はかたぶらぶら】

素朴な餅菓子に楽しさをプラス
キャラクターも有名な博多銘菓
![博多ぶらぶら[左衛門]](../img/d054/temiyage328.jpg)
大きな目の、傘鉾を模したおばけ。福岡市民なら誰でも知っている博多ぶらぶらのキャラクターだ。昭和49年、新幹線の博多開通に合わせて誕生した餅菓子の博多ぶらぶらは、愉快なテレビCMもあって一躍評判になった。餅粉とうるち米を絶妙にブレンドした餅はやわらかく、からめたなめらかなこし餡との相性もよくて、優しい食感は飽きさせない。「シンプルなだけに嘘偽りのない商品を」と、よけいな添加物を使わず、しかも「おみやげとして少しでも日持ちするように」と工夫を重ねている。
創製者である左衛門二代目の田中治雄さんは、美味しさだけでなく楽しさも追求した。初代の田中三好は大正時代に人気浪曲師から興行師となって活躍したユニークな人物で、昭和4年(1929)天神で菓子屋を始めてからもさまざまな企画で評判を呼んだ。そうした遊び心のある大らかな精神は、今も受け継がれている。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071927 |