【全国五つ星の手土産】中国 > 山口県
外郎[御堀堂]
【ういろう】

名店の味を継いで80年
ひと筋に守り続ける山口名物
![外郎[御堀堂]](../img/d054/temiyage293.jpg)
一説によると室町時代から伝わるともされる郷土銘菓の外郎。今でも山口市内の数店で作られているが、昔ながらの手作りを続けているところはもうほとんどないという。そんな中、伝統製法を守る努力を惜しまないのが、外郎ひと筋の御堀堂だ。創業は昭和2年(1927)。初代は、多くの文人墨客に愛された老舗の福田屋で修業した人で、福田屋が昭和20年に店を閉めて後もその味を守り続けてきた。
昔ながらの山口外郎の味を最もよく伝えているのは白外郎。国産のわらび粉を使ったするりとした食感に、ほどよい弾力がある。皮を除いた小豆と白砂糖のさっぱりした餡の上品な甘みが特徴だ。小豆の皮を除かず黒砂糖を加えた濃い色と風味の黒外郎、抹茶を加えた侘び色に趣のある抹茶外郎と、種類は3種。いずれも同じ型で蒸し上げ、切り分けて一つずつ包装。人の手で大切に作り上げるのも伝統といえよう。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071892 |