【全国五つ星の手土産】近畿 > 大阪府
板おこし[二ツ井戸津の清]
【いたおこし】

初代のアイデアから生まれた
噛み応えが人気の粟おこし
![板おこし[二ツ井戸津の清]](../img/d054/temiyage247.jpg)
現在は九代目の中村一三さんが当主を継ぐ二ツ井戸津の清は、宝暦2年(1752)創業の粟おこしの元祖。初代津乃國屋清兵衛が、米で作った板状のおこしを売り出したところ、大変な評判となり、一躍大坂名物となった。わざわざ米粒を砕き、当時の人々が見慣れた粟粒状にしたのが独自の工夫で、粟おこしの名もそこに由来している。当時は、粟おこしを作るために使う砂糖の消費量が瀬戸内海一を記録するほどの人気だったそうだ。また、粟おこしは保存がきくため、近年では南極越冬隊やK2登山隊、捕鯨船の食料として使われたという歴史もある。
代表銘菓の板おこしには、粟おこしのほか、岩のようにかたい岩おこし、ショウガ入りの生姜おこしの3種類がある。かりっとした食感とほのかな甘さが好評で昔ながらのファンも数多い。現代風にアレンジした、極上薄板おこしの浪花草紙も上品な味で人気がある。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071846 |