【全国五つ星の手土産】東海 > 愛知県
ぼうふ餅[喜久屋製菓]
【ぼうふもち】

薬草としても用いられる
ハマボウフウの滋味深い菓子
![ぼうふ餅[喜久屋製菓]](../img/d054/temiyage203.jpg)
昭和3年(1928)の創業。代表銘菓として知られるぼうふ餅は、ボウフ草(ハマボウフウ)を素材とした珍しい和菓子だ。原料のボウフ草は砂浜に自生。江戸時代から生薬として用いられていた薬草で、三河地方においては佃煮や天ぷらとして食べる習慣があり、各地の高級料亭では刺身のつまなどに使われたりもする。これを菓子に利用することを思いついたのが昭和8年(1933)のこと。以来人気を保ち続けてきた名品である。
ボウフ草を煮出したエキスを求肥に練り込んだ餅は薄緑色。噛みしめると滋味豊かな味わいがある。かすかな甘さがゆっくりと口の中に広がる、何とも上品なお茶請けだ。また最近では、温州ミカンの産地である利点を生かし、ミカンをたっぷり使った蒲郡みかんタルトを開発。こちらも、ミカンの美味しさが生かされていると評判がよい。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071802 |