【全国五つ星の手土産】北陸・甲信越 > 新潟県
翁飴[大杉屋惣兵衛]
【おきなあめ】

上杉謙信ゆかりの地で創業410年
歴代藩主にも好まれた伝統の飴
![翁飴[大杉屋惣兵衛]](../img/d054/temiyage136.jpg)
上杉謙信の春日山城が築かれた地に、文禄年間(1592~96)に創業。初代大杉屋九郎右衛門が、粟から水飴を作ったのが始まりだ。代々この製法を受け継ぎ、工夫を重ねて、江戸時代の惣兵衛のとき、もち米と麦から淡黄がかった透明な水飴を作ることに成功。やがて、参勤交代の諸大名や旅人によって「越後追分の大あめ屋」の名で全国に広まる。
代表銘菓・翁飴は、この水飴を寒天でほどよく四角に固めたもので、淡泊で閑雅な風味は能楽の翁にも通じることから命名した。歴代高田藩主の参勤交代のみやげにも用いられたという。400年変わらぬ自然な甘みはしみじみと心に沁みる。もう一つの人気銘菓が、上杉謙信の座右の銘から名付けられたくろようかん第一義。最高級の黒砂糖を使って丹念に練り上げ、格調の高さを感じさせる。姉妹品のおぐらようかん春日山は大納言風味が豊かな羊羹である。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071735 |