【全国五つ星の手土産】関東 > 埼玉県
初雁焼[亀屋]
【はつかりやき】

川越屈指の名店が伝える
上品な味わいの元祖芋菓子
![初雁焼[亀屋]](../img/d054/temiyage89.jpg)
天明3年(1783)に現在の地に創業。代々川越藩の御用を務め、数々の銘菓を生み出し続けて現当主で八代目を数える、歴史・味ともに川越随一といわれる老舗だ。
同店を代表する菓子が、明治初頭に五代目が創案した芋煎餅の初雁焼である。当時川越は、江戸名物だった焼芋に使うサツマイモの名産地だった。この良質の芋を初めて素材にし工夫の末完成させたもので、薄切りにした芋をそのまま煎餅に仕上げ、砂糖をまぶした上品さが人気を呼んだ。さらに初雁素焼、初雁糖、初雁霰と、魅力は拡大中。その後、他店でも次々と芋菓子を売り出したが、元祖としてゆるぎない人気を誇っている。同店ではこのほか、焼き菓子のこがね芋、亀甲の形をした亀どら、亀の最中、あんこ玉の小江戸の心など、初雁焼に劣らぬ看板商品が揃う。併設する日本画コレクションを展示する山崎美術館でも店の歴史がしのべる。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071688 |