【全国五つ星の手土産】北海道・東北 > 山形県
乃し梅[乃し梅本舗佐藤屋]
【のしうめ】

漢方薬をヒントに生まれた
山形を代表する歴史的な銘菓
![乃し梅[乃し梅本舗佐藤屋]](../img/d054/temiyage40.jpg)
江戸時代中期に山形藩の御典医・小林玄端が長崎留学の折、梅肉を使った漢方薬の製法を学び、それが藩内で梅菓子にと発展したのが半生菓子ののし梅だ。当時山形では、名産の紅花から紅を作る際に梅の酸が必要とされ、梅栽培が盛んだった。この豊富に梅が取れたことが、梅菓子の根付いた一因ともいわれる。
山形を代表する歴史的銘菓だが、中でも乃し梅の名で知られるのが、文政4年(1821)創業の佐藤屋。代々佐藤松兵衛を継いでおり、現当主で七代目を数える老舗中の老舗だ。地元産の完熟梅を裏ごしし、寒天、水飴、グラニュー糖を加え、薄く延ばして乾燥させた乃し梅は、梅のほどよい酸味とほんのりとした甘み、なめらかな舌ざわりともに優れた一品だ。乃し梅を丸い形にし、おぼろ煎餅で挟んだまゆはき、乃し梅の製法を生かし、グラニュー糖をまぶした梅しぐれも評判。ほか和洋菓子も多彩に揃う。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071639 |