【東京-五つ星の蕎麦】郊外の名店厳選10軒 > 日野市
蕎花庵 ほそ川
【きょうかあん ほそかわ】

腕と人柄が客を呼ぶ

食品関係の会社に勤めていた細川宏さんが、平成14年に脱サラ後、自宅を改装して夫婦二人で開いた店。そば好きが高じて日々鍛えてきた確かな腕と、夫妻の親しみやすい人柄が人を呼んで、場所はややわかりにくいものの、常連はもちろん評判を聞きつけてやってくる遠来の客も少なくない。
粉は北海道と福井県から取り寄せる丸抜きをそれぞれ石臼で挽いてブレンドし、のど越しを勘案して2割のつなぎを加えている。きっちりと等間隔に切られた中細のそばから、延ばし、包丁とも腕の確かさがうかがえる。そばの基本は盛りそばのみで、ほかにおろし、山菜などを添えた献立が並ぶ。温かいそばは10月~3月の寒い季節限定だ。
主人が北海道出身ということもあり、酒肴には北海道産の食材を積極的に取り入れている。鴨三升漬け焼きは、北海道や東北地方でよく自家製造される、辛い辛い三升漬けを使った自慢の酒肴。鴨肉が味わい深く、酒がいちだんと進む。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京-五つ星の蕎麦」 JLogosID : 14071306 |