【東京-五つ星の蕎麦】郊外の名店厳選10軒 > 八王子市
手打そば 車家
【てうちそば くるまや】

定番から斬新な一品ものまで

奥只見から移築した築160年余の民家を利用した店は、モチノキの巨木や梅、桜などの木々に囲まれて、まことに堂々たる構えだ。「一茶庵」の片倉康雄さんの弟子として高名な店主・小川修さんは、客にそばを食べてもらうばかりでなく、そばを通して健康や食文化などへの関心を深めてもらえるようにと心がけている。
玄そばを貯蔵する保冷倉庫や製粉室など下ごしらえのためのスペースに、店舗とほとんど変わらない広さを確保し、水は地下80mから汲み上げるなど、主人のそば作りへの情熱は並大抵ではない。新潟県や長野県、茨城県など5か所の契約農家が栽培する玄そばを取り寄せて低温保存し、食感を整えるためにそれぞれの粉をブレンドして使用する。低温冷蔵の玄そばはいわば冬眠状態にあり、一年を通じて味は変わらないという。看板の鴨せいろほかダッタンそば、二八そば、おせいろ、季節の変りそばと、そばの種類は多彩だ。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京-五つ星の蕎麦」 JLogosID : 14071307 |