【東京-五つ星の蕎麦】郊外の名店厳選10軒 > 武蔵野市
蕎麦?味酒 よしむら
【そばにうまざけ よしむら】

日本酒と酒肴も充実

三代続く老舗のそば屋。この辺りがまだ吉祥寺村と呼ばれていた頃に開業し、「吉」と「村」を取って店名にしたという。
三代目主人の金子茂夫さんは輸入食品が増えたことを懸念し、「そばと日本酒を通じて日本の味覚の素晴らしさを再確認してもらえたら……」と話す。日本酒は自ら蔵元を訪ねて選んだ銘柄をはじめ、40種類以上が揃う。迷ったら、好みの味を店主に相談してみるとよいだろう。酒肴類は全国の旬の食材を集めた季節料理を含めると100種類近くある。注文を受けてから厨房の生簀からあげる車海老のかき揚げなどの定番メニューのほか、季節には幻の鮭といわれる鮭児なども登場する。
酒と肴を楽しんだ後は、2種類のそばを。吉祥寺はのど越しのよい細めのそば、開田はそばの味と香りが引き立つ田舎風のそば。季節限定で生粉打ちもある。「かつお節を通常の3倍は使っていると思う」というつゆは、あと切れのいいきりっとした味で、酒の後を心地よく締められる。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京-五つ星の蕎麦」 JLogosID : 14071299 |