【東京-五つ星の蕎麦】都内の名店88軒 > 杉並区
安藤
【あんどう】

粗挽きの二八そば

京王井の頭線浜田山駅のすぐ近くにある、コンクリート打ちっぱなしの外壁が目印。内壁もコンクリート製で、そこに古い車箪笥や枕行灯、暖炉、ファイアースクリーンなどのめずらしい調度品がマッチし、モダンな空間を作り出している。
店主の安藤良一さんは、「昼から粋に飲める場所を作りたい」と、会社員を辞めて転身。都内有名そば屋2軒で修業した後、昭和59年に開業した。そばは、茨城や福井などのそば粉を仕入れ、店内にある自家製粉機で製粉。つぶつぶとした食感や香り、甘みを楽しめるよう粗挽きにし、つなぎ二割で毎日手打ちする。630円からという良心的な価格もうれしい。
酒は、造り酒屋を何軒か歩いて選んだという東北泉の樽酒があり、つまみにはかも煮がおすすめ。合鴨をもり汁でじっくりと煮込み、とろけるように軟らかくなった逸品。また、このかも煮を温かいそばにのせた鴨南ばんは、TVの料理番組でも何回も紹介された人気メニューだ。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京-五つ星の蕎麦」 JLogosID : 14071297 |