【東京-五つ星の蕎麦】都内の名店88軒 > 目黒区
夢呆
【むほう】

手挽きの粉を使う本格そば

国産のそば粉を手挽きして打つ本格派のそばが、リーズナブルな値段で食べられる。学芸大学駅近くの住宅街にあり、地元で愛されるのはもちろん、遠来の客も多い人気店だ。
店主の和田邦興さんは、家業のうどん屋を手伝った後、千葉県のそば店で修業。そばとうどんの両方を出す店を開業して25年になる。真の味は淡いという“真味是淡”を教訓に、「絶えず勉強して、まっすぐ作る」を心がけているという。
そば粉は、北海道や会津産など3種類を季節によって使い分ける。麺は2種類あり、せいろでは手挽きの粗めの粉とモーター挽きのきめの細かい粉をブレンド。こうすることでもちもちとした独特の歯ごたえが生まれる。田舎そばは手挽きの粗挽き粉で打ち、玄そばの風味を活かす。つなぎは夏季でも二割まで。
民芸調の店内は適度な開放感があって居心地がいい。飯物や酒などメニューも豊富で、幅広い年代に好まれそうだ。モダンな店名はうどん屋を営んでいた父親の俳号から付けたという。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京-五つ星の蕎麦」 JLogosID : 14071276 |