【東京-五つ星の蕎麦】郊外の名店厳選10軒 > 三鷹市
蕎麦 地球屋
【そば ちきゅうや】

のどかな古民家で味わう十割そば

店は畑や木立に囲まれたのどかな住宅地に立つ築40年の古民家。43歳で脱サラをしてそば屋の修業を始めた遠藤構一さんは、若い弟子たちに体力で負けてはいけないからと、毎日ランニングをしていたときにこの家を見つけたという。
修業は八王子の名店「車家」で。「師匠の『お客さんはそばを食べに来るんじゃない、店の主人に会いに来るんだ』という言葉を胸に自分を磨いていきたい」と語る遠藤さんは、一緒に店を切り盛りする奥さんが「ついていけない」と苦笑するほど自分に厳しい努力家。毎日12~13時間は仕事をしているという。
そばは、北海道鹿追産のそば粉を石臼で自家製粉し、十割で打つ。素材の味を生かすことを心がけ、そば以外でも「おきまり」という野菜の煮物では、約7種類の季節の野菜をそれぞれの味が引き立つよう別々に煮ている。
店主はお客と会話をしない。「精進した味は必ず伝わる。言葉でなく、料理を通してお客さんと信頼関係を築きたい」という。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京-五つ星の蕎麦」 JLogosID : 14071300 |