【東京-五つ星の蕎麦】都内の名店88軒 > 墨田区
吾妻橋やぶそば
【あづまばしやぶそば】

夫婦で営む

店主の梅岡二郎さんは「かんだやぶそば」(58頁)で17年間の修業を重ねた叩き上げのそば職人。昭和59年、その暖簾分けで、浅草通りの吾妻橋一丁目交差点角に小さな店を構えた。「冬でも冷たいビールはあるでしょ。冬に冷たいそば、夏にあたたかいそばがあってもいいでしょ。夏限定とか、冬限定っていうのはなんだかイヤなんだよねぇ」。だから、この店では鴨南ばんも鍋焼きうどん(各1300円)も、煮込みうどん(900円)も夏に食べられ、メニューは年間同じ。
そばは北海道産の粉で打つ外一。毎朝120食余りを打ち、これが売り切れると閉店。つゆはもり用が本節と昆布、あたたかいそば用はサバ節のみでダシをとる。おすすめは、焙煎した白ゴマをそばつゆに混ぜた胡麻汁そば。やや小さめの丼で出てくるなめこおろしそばも見逃せない一品だ。
毎日、決まった時間に訪れる常連客など、梅岡さんの打つそばにはファンが多い。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京-五つ星の蕎麦」 JLogosID : 14071248 |