【東京五つ星の魚料理】日本料理 > 江東区
割烹 やき蛤
【かっぽう やきはま】
![](../dev/images/h-r-.png)
焼蛤の後のヒミツの料理も楽しみ
![](../img/d051/sakana67.jpg)
街なかなのに店は鬱蒼といっていいほどの緑に囲まれ、うっかりすると通りすぎてしまいそう。店内はほの暗く、丸太の椅子やら卓袱台やら、隠し砦の一室にでも紛れ込んだようで、外の喧騒はあっという間に忘却の彼方だ。
品書はない。前菜(初めての客にはちょっとした趣向が凝らされている)の次に、ヒバの青葉を敷いたざるが用意され、備長炭で焼くハマグリを、ストップをかけるまで次から次へのっけてくれる。九州各地や鹿島産の焼き立ての香ばしいこと、甘いこと。気がつけば30個や40個はぺろり。いっぺんに150個を平らげた豪の者もいるという。
ハマグリに満足したら、女将に「今日の何か」を尋ねてみる。左頁の品書はそのごく一部。正統はもちろん、ジャンルを超えた料理を作るオールマイティな主人・平山元美さんが、何かステキな一品を隠しているかもしれない。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の魚料理」 JLogosID : 14071066 |