【東京五つ星の魚料理】フグ料理 > 台東区
浅草 三浦屋
【あさくさ みうらや】
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大衆値段で楽しむ心意気の味
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値段設定が大衆的なだけに、懐具合に合わせて心置きなくフグ料理を楽しめる。扱うフグはトラフグはじめショウサイフグやマフグほか天然ものばかり。締めてから36時間ほど置いて甘みが増した食べごろのフグを、引き置き(あらかじめ刺身に造っておくこと)せずに注文ごとに柵で引く。合わせるポン酢も自家製だ。11月に1年分、1升瓶300本もの橙を搾って地下倉庫に保存し、この橙汁に醤油と酢を加えて、その日使う分だけ毎日ポン酢を作る。
値段は大衆的、でも仕事は真摯なこの店は、築地の仲買人だった三浦國男さんが昭和38年に開業。現在は長男の清一さんが二代目を継いで板場に立ち、先代は仕入れと仕込みを担当している。店舗正面、開業時の店があった跡地に建つ神輿蔵からは、平成元年完成の自家神輿がどっしりと店を見守っていてたのもしい。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の魚料理」 JLogosID : 14071053 |