【東京五つ星の魚料理】日本料理 > 中央区
割烹 嶋村
【かっぽう しまむら】
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江戸の味を今に伝える粋な店
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嘉永3年(1850)創業のこの店は、その9年後の安政6年に刊行された江戸の料理茶屋番付で、山谷八百善、深川平清と並び、檜物町嶋村として勧進元を張ったほどの老舗だ。現当主は八代目・加藤一男さん。先代の父は後継を無理強いせず、だから加藤さんも気楽に跡を継いだのだが「いやいや、かなりハードでした」と当時を振り返る。暖簾を守る責任と人の管理、つまり技術と経営の両面を一緒に覚えるのがひと苦労だった。だから「たまには息抜きも必要になりますね」と笑う。
看板は、創業当時からあるかぶと煮など鯛料理全般。ほかにウズラの身と骨をたたいてすまし汁に仕立てたうずら椀、要予約・限定30食の幕末会席3800円で供される蒸し玉子、名代のきんぷら(天ぷら)なども楽しい。歌舞伎芝居にありそうな造りの店で味わう江戸の料理。粋ですよ。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の魚料理」 JLogosID : 14071025 |