【東京五つ星の魚料理】郷土料理・地魚料理 > 中央区
松江の味 日本橋 皆美
【まつえのあじ にほんばし みなみ】
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家伝の味の原点は茶人大名にあり
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島根県松江市の老舗旅館・皆美館が経営する、都内には数少ない松江郷土料理の店。松葉ガニほか日本海の幸や、シジミ・シラウオなどの宍道湖七珍も味わえる。そんな郷土の味を代表する一品が、不昧公ゆかりの家伝鯛めしだ。
松江藩七代藩主・松平治郷(号は不昧)は禅を修める一方、茶道不昧流を興すなど、文化文政時代を代表する大名文化人。その不昧公が、用人たちが長崎などで味わい見覚えて持ち帰ったオランダ料理を独自にアレンジして、日本風の御殿料理に仕立てたのが家伝鯛めしのルーツという。
皆美館の初代板前長が明治時代、不昧公の御殿料理にヒントを得て鯛めしを創案し、以来今日まで代々受け継がれてきた。ご飯に鯛のそぼろなど5種の具をのせ、特製のだしをたっぷり注ぐ家伝鯛めし。さらさらっとかき込めば、茶人大名の閑雅な生活ぶりがちょっぴり想像できるかも。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の魚料理」 JLogosID : 14071024 |