【東京五つ星の肉料理】牛肉料理 > 中央区
たいめいけん
【たいめいけん】

「ご飯に合う洋食」が勢ぞろい

1階は正月1日・2日以外は年中無休の気軽な洋食店。一方ここに紹介する2階は、太い梁にレンガ張りの柱、クラシックな3灯のペンディングライト、長押にずらりと下がる天秤、柄杓、鍋など、イギリス風の重厚な造りにラテン風の遊び心が混じり合った、それは居心地のいい本格的レストランだ。店は昭和6年(1931)中央区新川で創業し、戦後すぐに日本橋に移転。現在の建物は昭和47年に建てられた。
「歴史ある店だからこそ昔からの味を守る、これが基本です。〈よりおいしく〉の姿勢はありますが〈たいめいけんの味〉は変えません」と語るのは、3代目当主の茂出木浩司さん。伝統の味が〈深く〉はなっても、変わることはないのだという。
そんな味のなかから、たとえば把手つきのパエリャ鍋に盛ったビーフシチュー。純白の皿にデミグラスソースの半月がかかるミートオムレツ。ご飯にとてもよく合うどの料理も、食べるのがいっそう楽しくなるしゃれっ気にあふれている。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の肉料理」 JLogosID : 14070819 |