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旬のうまい魚を知る本 >

▼肝や胃袋などが醸し出す複雑な味わい

胃袋も肝も利用するとは、さすが漁師のおかみさんたちだ。「肝を使わない味噌ツユなんて、カジカ料理でないですよ」という声もあった。鍋が煮立ち始めると、たちまち馥郁(ふくいく)とした香りが厨房にただよった。この香気こそ、味にうるさい浜の人たちを夢中にさせる理由の一つにちがいない。ツユをすすれば豊潤な風味が舌と鼻先を襲い、骨やヒレをしゃぶれば、不思議な旨味におそれいってしまう。肝を口に含むと、怪しくも官能的な味にただ圧倒されるばかりだ。これでは本当に箸でつつきすぎて、鍋を壊してしまいそうだ。ナベコワシの味噌ツユはそれでも、「コッコ(卵)は鍋に入れるのはもったいなくて、ここらの人は醤油漬けにして楽しんでいますよ」だそうだ




東京書籍 (著:東京書籍)
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14070586


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 東京書籍「旬のうまい魚を知る本」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京書籍
価格:1,836
収録数:650匹
サイズ:18.6x13x2cm(四六判)
発売日:2002年8月
ISBN:978-4487797776

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