【旬のうまい魚を知る本】 >
▼ヒラとマル、味はヒラが上
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ソウダガツオにはヒラソウダとマルソウダがある。両者は味に大きな開きがあり、これは知っておいたほうがよい。ヒラソウダはぼくの大好きな魚の一つ。上質な脂がたっぷりとのっていて、刺身にすると豊潤な旨味を楽しめる。「ヒラはカツオよりもうまいよお」とヒラびいきの漁師も少なくない。マルソウダに比べると血合いが少なく、身は美しいピンク色だ。
マルソウダは血合いが多く血なまぐさいこともあって、刺身で食べる人は少ない。少ないけれど、ぼくはよく食べる。血合いをきれいに取り除いて、刺身やカツオどんぶりを作って、その気のおけなさを味わっている。魚の本を読むと、生食すると中毒を起こしやすいとあるが、腹が痛くなったことは一度もない。ぼくが鉄の胃袋なのかもしれないけれど。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070540 |