【旬のうまい魚を知る本】 >
▼巨体を海に浮かべるのんびり屋

マンボウの語源は、まんまるい姿から「円坊」と呼ばれ、それが転じたと思われる。東北にはウキキの地方名がある。海面にのんびり寝そべってる様子が浮いている木に見えるからだ。
マンボウほど変わった姿の魚はほかにない。体はかなり側偏し、楕円形のうしろ半分が断ち切られたようだ。背ビレと尻ビレが大きく、体に垂直に立っている。腹ビレと尾ビレはない。全体に光沢のある明灰色。口が非常に小さいのは、主にクラゲを食べるからだろう。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070463 |