【旬のうまい魚を知る本】 >
▼ホッカイエビには藻場が不可欠

野付湾に近い民宿「みさき」の主であり、漁師でもある富崎清美さんとは旧知の間柄である。初夏のある日、富崎さんにお願いして漁船を出してもらい、海上から打瀬船漁を見学した。「ここにはコアマモやアマモが密生している。この藻があるから動物プランクトンが繁殖して、それがシマエビのエサになっている。エンジン付きの漁船を使うと藻場が荒れるため、打瀬船を利用しているんだよ」と富崎さん。地元の人がいうシマエビとはホッカイエビのことだ。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070459 |