【旬のうまい魚を知る本】 >
▼第一腕がほかの腕よりも太く長い

テナガダコは瀬戸内や九州沿岸ではよく見られるが、ほかではめったにお目にかかれない。見たことのない人のため、形態を簡単に紹介しておく。胴は細長い卵形。名前どおりに手(足)が長く、特に第一腕がほかの腕よりも太く長いのが目立ち、長さはなんと胴の約5倍。ほかの腕の長さは第一腕の半分ほどだ。オスの右第三腕は交接腕で、左の第三腕より短い。マダコよりも小型だが、吸盤の吸いつく力は強い。生きのいいテナガダコが腕に吸い付くと、ひっぱがすのに、それはそれは難儀します。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070436 |