【旬のうまい魚を知る本】 >
▼成人病予備軍はイワシ類を食べること

魚に含まれている脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類があり、その不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)とIPA(イコサペンタエン酸)の二つが、機能性成分として注目を集めている。ウルメイワシを含むイワシ類には、このDHAとIPAが白身魚に比べると圧倒的に多く含まれている。DHAはわれわれの脳などの神経組織に多くあって、高齢者のボケ防止のため、子どもの成長のため欠かせない成分なのだ。
IPAは血液の凝固を抑制し、血液中のコレステロール値を下げる。加えて、中性脂肪値を下げ、動脈硬化を防ぐ。高血圧の低下、ガン細胞の抑制、肝臓機能の向上、免疫の正常化など数多くの効果も認められつつある。成人病予備軍にとって、まことに心強いイワシ類である。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070333 |