【旬のうまい魚を知る本】 >
▼マダラは雪の上でさばくものなり

脇野沢(わきのさわ)村のマダラ漁は底建網漁法で、今も盛んに行われている。ここでは鱈という文字通りにマダラと雪が切り離せない。村の主婦は港でマダラを買うと、雪の上をすべらせながら運ぶ。「こうすれば10キロ以上のタラでも簡単に家まで持ってこれますよ」。マダラは大きいうえにぬめりがあり、まな板の上ではすべってしまうからうまくさばけない。そこで雪の上でさばく。冬の脇野沢村では、あちこちの家の外でこの光景を見ることになる。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070308 |