【旬のうまい魚を知る本】 >
▼マグロやカツオのエサになる「弱し」魚

イワシの名は「弱し」から転じたとされる。イワシの生涯を知ると、その説に合点がいく。春になると世界のあちこちの海で産卵し、1尾の親が多いときには10万個を超える卵を放出する。しかし稚魚の段階でほとんどがほかの魚に食べられてしまう。成魚になっても絶えずマグロやカツオなどの群れに追われる。ただし「弱し」はあるいは傷みが早いことを意味しているのかもしれない。〔生いわし見切りに売って水をまき〕
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070298 |