【旬のうまい魚を知る本】 >
▼タチウオ料理は背ごしに尽きる

「白身で味にくせがないからタチウオはどんな料理にもよく合うよ。刺身、南蛮漬け、蒲焼き、にぎりずし…」という土地の漁師に強いて一品だけを選んでもらうと、漁師料理の背ごしをあげた。ハラワタと背ビレを取り除き、4センチ前後にぶつ切りにする。次に中骨に平行に(つまり縦に)包丁を入れ、骨ごと1センチ弱の幅に切り、中骨部分を取り除いて盛りつける。これにカボスをかけて味わう。骨からじわっと滋味があふれ、なるほど漁師好みの味である。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070196 |